夫婦間で不倫問題が起こった時に、気になるのが子どもへの影響ですね。
まだ年齢が小さくあまり物事を理解していないような子どもでも何かしらの変化や影響があることは十分に考えられます。
なぜなら子どもは大人が思っている以上に感受性が強く、環境の変化に敏感だからです。
言葉がまだ上手く話せない子どもほど人の表情や動作をしっかり観察しているので、「不倫問題」という意味が理解できなくても、「なんだかおかしいな…」と察知できる能力は優れています。
今回は、不倫問題が及ぼす子どもへの影響はどういったものがあるのかを解説していきたいと思います。
不倫問題が子供に与える影響
精神的に不安定になる
子どもに不倫問題を悟られまいと隠していても、子どもは日常の変化には敏感に気付いてしまいます。
子どもは一番近い存在である「ママ」「パパ」との間で成長してきました。
その両親の間に出来上がった違和感はなかなか隠し通せるものではなく、その違和感から子ども自身の落ち着きがなくなり不安な気持ちが大きくなります。
安定しない日常を送り続けることで、子どもの精神が不安定となり、些細なことで泣いたりグズったりといつも以上に手がかかってしまうようになる場合もあるでしょう。
恐怖心から依存症になる
両親の関係が不仲であると、子どもは「いつかママかパパ、どちらかがいなくなってしまうかもしれない」といった恐怖心を抱くようになります。
今まで平和で仲良く過ごしてきた家庭であればなおのこと、そのストレスは大きなものとなるでしょう。
「自分は捨てられるのではないか」、または「両親がいなくなってしまうのではないか」といった恐怖心から、物や人に執着するようになり、自分の身の回りの物や人に対して依存傾向が見られるようになるケースがあります。
この場合、大人になってからもその影響は消えることがなく、依存傾向が続き「独占欲」や「支配欲」が強いまま大人になってしまうことも考えられます。
保育園や学校でトラブルが増える
家庭内で日常的にストレスや大きな不安を抱えていると、両親がいない場所でのトラブルが増加する傾向にあります。
家にいる時は気を遣ってしまうために、外に出てそのイライラを解放してしまうようになるためです。
また、気に入らないことを我慢できなくなり人に辛く当たってしまったり、言葉が乱暴になるなど攻撃的な一面も現れてくるようになります。
大人になってから現れる影響
子どもの時だけでなく、両親の不仲や不倫問題は子どもが大人になってからも爪痕を残す可能性があります。
恋愛恐怖症になる
幼少期に両親の不倫問題を目の当たりにすることで、異性が苦手になってしまうケースがあります。
この場合は大人になってからもその影響は続き、異性に対して恐怖心や不信感があり「恋愛恐怖症」に陥ってしまいます。
純粋な恋愛感情を信じることができず、異性に対して心を閉ざし、軽い付き合いや疑似恋愛を好んでしまうようになります。
恋愛依存症になる
恋愛恐怖症とは反対に、「恋愛依存症」に陥ってしまうケースもあります。
これは幼少期に両親の間で不倫問題が起きていた影響として、とても多く見受けられる症状です。
幼少期に家庭が上手に機能されていないことで、十分な愛情を感じることができなかったり、寂しさや不安を抱えたまま大人になることで、その心の隙間を異性で埋めようとしてしまうようになります。
この場合では、望まない妊娠をしてしまったり、異性に騙されて借金を抱えてしまう、さらには既婚者との恋愛に走ってしまうなど、とても大きな問題に繋がるケースが多く発生しています。
こういった恋愛依存症のほとんどは、自分が幼少期におかれていた環境が大きく影響しているものだと考えられています。
子どもの心のケアをするために必要なこと
不倫問題が子どもに何かしらの影響を与えることは避けては通れないことでしょう。
しかし、心のケアをきちんと行うことでその影響は少なく、将来へ繋がる影響は激減します。
まだまだ子どもだから…と簡単に考えるのではなく、子どもだからこそ心のケアが必要だということを心構えとしておいておきたいですね。
子どもにとって何が一番の心のケアになるのか。
それは「ママやパパの笑顔」です。
まだ心の闇を知らない純粋な子どもが守りたいものは両親の笑顔。
不倫問題が起きている最中、子どもに笑顔で接することは難しいことかもしれません。
ですが、不倫問題は夫婦内の問題であって、親子問題ではないということを肝に銘じておいてください。
子どもの前で不倫問題を持ち出した喧嘩をすることはご法度です。
「ママ(パパ)は大丈夫だよ」「元気だよ」という安心感を与えてあげることで、子どもへのストレスは減り、情緒も安定していきます。
子どもに安心感を与えてあげるためにも、まずは両親が落ち着きを取り戻さなければなりません。
ママやパパが不安定なままだと、子どもはその不安定さを察知してしまうので、まずは自分自身の心のケアから始めてください。
子どもの将来のためにも、不倫問題が子どもに与える影響を知り、子どもの未来を守れる環境においてあげましょう。